シャトー・ペトリュス|ポムロール最高峰と讃えられ、世界で最も高値のワインのひとつ

シャトー・ペトリュス|Chateau Petrus

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ペトリュスという名称は十二使徒のひとりペトロに由来し、醸造所前にある天国への扉の鍵を持った聖ペテロの石像が象徴的です。

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ポムロール最高峰と讃えられ、今や五大シャトーをも凌いで、世界で最も高値で取引されるワインの一つですが、年間生産量3万本の小規模シャトーです。

格付けもない右岸の無名ワインが、わずか1年の間に、最高価格のワインになるということは奇跡と言えます。ペトリュスは1889年のパリ博覧会で金賞に輝いたことがありますが、その名声が世界に広がるようになったのは、20世紀半ばからです。

リブルヌ駅前でホテル経営をしていたルバ家が192年に所有権の一部を取得し、45年には単独所有になります。ルバ夫人は品質向上に努めるばかりでなく、五大シャトーを超える強気の高値販売を行い、知名度を上げていきます。そしてアメリカの上流社会のステータスシンボルになっていきました。
61年夫人の逝去により所有権が再び分割されたものの、21年にJ.P.ムエックス社が統合して単独所有となります。現在は当主クリスチャン・ムエックスの完全主義的な管理の下、さらなる躍進を遂げています。“ポムロールの丘”の最上部にあるペトリュスの畑の土壌は、周りのシャトーよりも砂利が少なく、黒粘土という膨潤性のある特殊な粘土が表土に出ています。

11.4haのこの畑は、メルロー種と絶妙の相性を見せ、肉厚でまろやかなワインを産み出します。シャトー・ペトリュスの偉大さは、所有するブドウ畑とブドウの管理にもあります。
独特の手法をいち早く取り入れ、「グリーンハーベスト」と呼ばれる色が変わる前のブドウ果の間引きをおこない、夏場にはブドウの房周りの摘葉を行います。ペトリュスのワインは厳格なタンニンと酸を供え、複雑な風味と果実の凝縮感、滑らかな口当たりになります。 熟成させると苔の匂いの痕跡を残し、トリュフや湿った土を思わせる香りを増します。

原産国
フランス・ボルドー・ポムロール地区
格付け
なし